「瀬島龍三」とはなんだったのか―沈黙のファイル

読了。この世界を研究するのなら資料としての価値はある。しかし読み物としては,研究としてはどうか。その後「丸山真男の時代」を読み始める。この2つを読み始めての感想。今の世界を戦前の一時期と似ているという人がいる。確かに情緒に流され,かつ不況などで閉塞感にさいなまされる世情は大正デモクラシー後に似ていないこともない。しかし戦争という選択肢が,有効ではなくかつ戦前と違い現実的でもない状況では強兵から戦争というオプションも現実的ではない。この後の選択肢としては古代ローマ帝国のように国全体の無気力・無関心→国力低下に行くか,グローバル化(市場の共通化)から経済的進出状況を作り出すか,低成長戦略をうまく打ち出しヨーロッパのように軟着陸するか,この3オプションが考えられる。まあ,今のまま行けば後2つの戦略のいいとこ取り→ダッチロール現象→最初のオプションというように行くような気もしないではない。書き殴りスマソ。